広告批評の特集「テレビのこれから」
数十人の著名人に3つの質問をするという構成
問3「テレビとネット連動の可能性は?」に関して、
印象に残った記事をメモっておこう。
(#以降は自分の感想)
■宇川直宏さん
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ジャン・ボードリヤールは「消費社会の神話と構造」にて、マスメディアは・・・(中略)「現実の幻惑」を提供することだけが使命になっていく・・
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#モラルが崩壊し「洗脳装置」になりえるTVに対する問題提起的な視点だろう、、
テレビの放送内容が多くの人の「認知」的パターンを構築してしまっているのは怖いことだな~と思う
あまりガチガチである必要は無いんだけど、最低限の「モラル」という不文律の秩序内で「おもしろさ」を競っていくべきなんだろう
■小山薫堂さん
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何かを決定する装置になる。しかも国民的規模の意思決定装置。
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#さすが大御所の放送作家さんというべきか、見事に端的な回答。
これから1億台のテレビ受像機がインタラクティブになるということは、2000万人が同時にみている中で、投票やアンケートを実施できる。
村上隆さんの回答にも「選挙とかもエンタメ化しそう・・」とあったけど、ネットにつながったお茶の間テレビは、民主主義を具現化する装置になっていく可能性がある
個人的にも、これからは「政治」や「政治家」がもっと身近になり、興味の持てるものになり、参加できるものになっていく気がする。
そのためには「政治」に「エンターテイメント」を掛け合わせて発信していく必要があるけれど
■鈴木おさむさん
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地上波ではギリギリだめ・・みたいな番組が制作されたりするだろう
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#2年程前からテレビ局は連続ドラマの「スピンオフ動画」というモノをネットで無料配信しているんだけど、イマイチ認知されていない
その理由の一つとしては、わざわざネットにアクセスして見に行っても、「だから何?」的な内容だったりしていることも一つの要因な気がしている
ネットなんだから、地上波ではギリギリアウト、な内容にすればいいんじゃないかな
具体的には・・・思いつかないけど。人の悪口とか?かな
■中島信也さん
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「みんなをしあわせにする」ことを忘れ、刺激性や過激性でつなぎとめていた
視聴者たちを「やり放題の無法地帯」であるインターネット上の「コンテンツ」に奪われるのは当然だったのだ
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#中島さんという人はもうかなり人格者の域というか、「公共性」のある考え方をしているな~と思い、一番感銘をうけた
さっきも出てきたけどやはり「モラル」というのは考えるべきテーマなんだろう
もしくは、「志」や「メディアとしての義務」といった大義を持った制作者が少なくなってきているのだろうか
先日とある社長さんと話した時も「差別をなくすことはメディアの義務だから」と、その為のバラエティ企画を考えていて、おおすげ~と思ったことを思い出した
ネットの台頭とかテレビの周落とか、そういうことじゃなくて、最終的には正義は勝つってことでしょうか
■福士睦さん
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「エクアドルで寅さん大流行」「ハイチでラジオ体操ブーム」・・・ありえます。
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#ネットによりグローバル化がもっと浸透するだろう、という方向性をわかりやすく表現。抽象論だけで話すのではなく、具体性のある1行キャッチにしてくるところがさすがテレビ番組を作っている人だな~という感じ
個人的には「ボケ」と「ツッコミ」のような基本的な概念だけでも、日本はかなり進んでいるし、この文化は国際的に輸出可能だと思う。他にも「天丼」とか。
レッドカーペットのようなお笑い番組を同時通訳(吹き替え)でどんどん世界に配信していったら面白そう
個人的にはどっぷり一つのソフトを作ってみたいな~と思う今日この頃。