2004年の夏、土曜日の午後、ぼーっとしていたらmixiに友人からメッセージが。
「みんなでカフェを作ろうと言っている人がいるのですが、寺さんも興味あったら一緒にどうですか?」と。
ちょっと面白そうだなと思って、家まで遊びに行くことに。
すると同じようにmixiを通じて知り合った人たちが集まっていた。
どうやってお金を集めるのか、物件はどうするのか、運営はどうするのか、
まったく何も決まっていない中、とにかく人が集まる場所を作ってみたいと。
9月からは、10人くらいのメンバーで毎週土曜日の午前に集まり、定例会議を開催した。
どこまで本気なのか、皆が半信半疑な中、つまるところ、毎週集まって議論する事が楽しかったのである。
ある時リーダーのNさんが、同居している人にプロポーズしたいと言い出して、大いに盛り上がる。
サプライズパーティーを企画しよう!
極秘プロジェクトの開始だった。
カフェを作ろうプロジェクトのメンバーと、プロポーズされる側の女性の友人何人かで特別チームを結成。
さらにもう一つ、大好きな定例会議を開催する事にw
Xデーは12月某日。とある渋谷のクラブを貸切って誕生日パーティーをするという設定で、最後にプロポーズをする作戦。
しかし、日が迫り、当日に向けて具体的な作業が増えてくると、「仕事で忙しい」という事で、皆さん、定例会議に来なくなり、、
いつからか、自分と、プロポーズされる女性の職場の同僚の女性Nさん、二人で会議と準備を進める事に。ケーキを買ったりとか、台本を作ったりとか。
当日、誕生日パーティーとして会場で踊っていた人たちが急にフラッシュモブ的に輪になり、当の二人が真ん中に。結果は大成功。
幸せに包まれて、そのまま運営メンバーで打ち上げ。
すると、宴もたけなわな頃、最初にmixiでメッセージをくれた友人のI君が、あれ、なんか寺さんとNさんもお似合いじゃないですか?と。
二人は付き合う事に。
そして3年後に結婚。
人生、わからないものです。
あの時、2004年の夏、友人がmixiで送ってくれたメッセージが、自分の結婚につながっていたとは。
僕はセレンディピティを信じます。
I君ありがとう、Nさんありがとう。
その後、カフェが作られることはありませんでした(笑)
セレンディピティと結婚
